組織論

激しい変化に対応できる組織作り シンプルルールで対応力アップ

何十年も継続的に世界の中心にいた企業が、数年前までは名前すら聞かなかった企業にとって代わられる変化の激しい時代になっています。

進化論・種の起源で有名なダーウィンの名言にもありますが

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』

変化の激しい現代社会では、その変化に対応できる組織作りが最も大切なことの一つです。

組織を成長させるには先ずは効率を上げるためのルーティン化を徹底する事と前の記事で書きました。

ルーティン化で生産性向上

このルーティン化を徹底した組織が最終的には成長が止まりやすく、変化に対応しにくくなることも記載しました。

生産性を向上させるルーティン化の注意点

ルーティン化により効率化された組織の成長が止まった場合、それを打開するにはどんなことをすれば良いのでしょうか。

ルーティンをシンプルにする

ルーティン化を徹底した組織は細部までルール化しているために変化への対応が遅くなると考えられます。

何かを判断したり、決定したりするときに、ルール化されている場合、1つの現場や業務レベルでは判断スピードが速く、効率的ですが、大きな意思決定をした場合に、細部が硬直化していると、その意志決定を浸透させることが難しく、浸透できたとしても多くのステップと時間がかかります。

では、大きな意思決定に対しても直ぐに反応できる組織にするには何が必要なのでしょうか。

それはルーティン化で作るルールの大元となる誰もが考え方の基本とするべきシンプルなルールです。

シンプルなルールとは?

ルーティン化が細部までルール化することであるのに対して

組織が急激な変化に柔軟に対応するためのシンプルなルールというのは

簡単に言うと「哲学」に近いことです。

変化に直面した時に迷わず判断できるための非常に基本的な考え方があれば

意思決定は非常にすばやくできますし、その意思決定に組織もついて来れます。

日本にも分かりやすい経営哲学を掲げている企業がたくさんあります。

迷わないための哲学

超有名な経営哲学がいくつか挙げておきます。

京セラフィロソフィ

 

京セラグループは、世間一般の道徳に反しないように、道理に照らして、常に「人間として正しいことは何なのか」ということを基準に判断を行ってまいりました。人間として何が正しいかという判断基準は、人間が本来持つ良心にもとづいた、最も基本的な倫理観や道徳観です。「欲張るな」 「騙してはいけない」「嘘を言うな」「正直であれ」など、誰もが子どもの頃に両親や先生から教えられ、よく知っている、人間として当然守るべき、単純でプリミティブな教えです。日常の判断や行動においては、こうした教えにもとづき、自分にとって都合がよいかどうかではなく、「人間にとって普遍的に正しいことは何か」ということから、さまざまな判断をしてまいります。”

【出典元】KYOCERA社HPより

非常にシンプルな考え方です。

迷ったら、人間として何が正しいのか考えろということです。

シンプルすぎると感じる方もいるかもしれませんが、多様化する社会では人の考え方も画一的ではありません

時には、個人の利益だけを追求する考え方が優先されていたりすることもあります。

こんなときにこの哲学を貫けば、何も迷うことはありません。

Hondaフィロソフィー

 

Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。
Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、
行動や判断の基準となっており、まさに企業活動の基礎を成すものといえます。 Honda は「夢」を原動力とし、
この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで、
「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けていきます。”

【出典元】Honda社HPより

人間尊重と三つの喜び、製造業として、作っているものが本当に世の中で求められているのモノなのかと迷いながら作っている方も多いと思います。

顧客満足にとどまらない、顧客感動までを考えた製品作りが必要であるという哲学があれば

企画開発段階でかなりの試行錯誤が必要で、感動という域にまで達しないものは淘汰されます。

本当に顧客を感動させられる製品であれば、作っている人のやりがいやモチベーションも大きなものになるでしょう。

経営哲学を浸透させる効果

上記の企業の様な明確でシンプルな経営哲学があれば、組織の迷いがなくなります。

組織の迷いがなくなれば、判断のスピードが速くなります。

実はこれ、ルーティン化と同じステップです。

ルーティンをシンプル化するというのは、経営哲学という大きな枠を決めることで

細部までルール化されて硬直化して動きの悪くなった組織にある程度の柔軟な判断をさせることができます。

「哲学」という大きな枠を最終的には必ず全員が貫こうという部分以外には柔軟にやろうということです。

組織の成長ステップまとめ

企業や組織の資源(リソース)には限界があります。

その資源を最大限効率化するための方法がルーティン化でした。

しかしそのルーティン化も次第に硬直化して成長が停滞します。

そんなときに、最終的に守るべき「哲学」というシンプルなルールがあれば

組織は柔軟性を取り戻し、また成長し、変化の激しい時代に対応出来る様になります。

今回、「哲学」という大きな枠について書きましたが、事業選定のルールであったり、M&Aをするときのルールなどでも同じ事が言えます。

シンプルルール化で停滞した組織に柔軟性を与えましょう。

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