バンコクに2年くらい住んでいると周りの人達が引越していくのが気になってきます。
引越って簡単に出来るのか?どんな注意点はあるのか?
意外と不動産屋さんもちゃんと言ってくれない事がありますからね。
私も引越して良いこともありましたが、たくさん後悔もしましたので、これから引越を検討される方があとあと後悔しない様に引っ越し時の注意点を書いておきたいと思います。
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引越検討前に必要な情報
日系不動産屋さんなら引越代は無料
日本ではびっくりな話ですが、バンコクではほとんど当たり前です。
引越し費用は全額不動産屋さんが負担してくれます。
それだけ仲介料が高いってことですね。
実際に、日系不動産会社ではなく個人でタイ人の友人経由で交渉すると何万バーツも安く借りれたなんて話もたくさんありますが、トラブル時の対応はやはり日系不動産屋さんが安定感抜群です。
注意点は、契約期間です。
6ヶ月契約であれば6ヶ月以上で、1年契約であれば1年以上で引っ越せば引っ越し費用を負担してくれます。
そもそもやむを得ない理由がなく契約期間内で引っ越そうとすると違約金などが発生するパターンが多いので、本帰国以外の理由では期間内引っ越しは止めておきましょう。
住みたいエリアは?
ポイントとしては以下の様なことがあります。
- スーパーやデパートが近いか?
- BTSやMRTなどの乗り物が近いか?
- 日本人があまり住んでいないか?
- 学校や幼稚園が近いか?
家族で住んでいると、特にスーパーが重要ですね。
乗り物は毎日乗ることはないですし、日本人が多い方が日本人向けのサービスが多いエリアになりますし、幼稚園や学校は送迎がありますから、最重要というわけではないです。
日本人以外の方たちと友人を作りたいというのであれば話は違いますが。
予算はいくらか?
トンロー・プロンポン・アソーク周辺はコンドミニアムの家賃が非常に高いです。
単身であれば30,000バーツ前後、家族用であれば50,000バーツ前後であれば安い方です。上を見るときりがありませんが100,000バーツなんてコンドミニアムも普通にあります。
築年数が5年以上経過していれば少しは価格交渉できます。
タイの物件は日本の物件と比べてデザイン性が高いですが、作りは悪いです。
5年も経てばいろいろなところがボロくなってます。
広さはどれくらい欲しいか?
単身であれば60㎡前後、家族用であれば100㎡前後あれば良いと思います。
子供が大きかったり、二人以上いる場合は130㎡以上欲しいですね。
その分、家賃も高くなりますので、また立地と築年数で検討する必要があります。
敷金・礼金はいくらか?
礼金はほとんど取られることはないですが、敷金は家を出ていくときの修理・修繕に使われますので家賃約2ヶ月分というところが多いです。
オーナーが何人か?
実はコレ結構大事です。
一番良いのはタイ人オーナーです。
理由は、タイ国内にいる人が多いからです。
日本人オーナーの方が良いと思うかもしれませんが、日本人オーナーも外国人投資家の可能性が高く、結局はタイ国内におらず、管理を誰かに任せているパターンが多いです。
何かトラブルがあったときにオーナーと連絡が取りたくてもタイ国内にいないオーナーですと連絡が取れるまでに何日もかかるなどのリスクがあります。
友人の家はフランス人オーナーだったのですが、月に1回抜き打ちでやって来て、家具に使い方が悪いなどのクレームを言う人でした。友人は不動産屋にクレームして直ぐに引っ越してました。引っ越せるのは良いですが、引っ越しって疲れるので何度もしたくないですよね。
やはり一番安心なのは近くにいるタイ人オーナーです。
下見時の注意点
上記の条件が決まれば、不動産屋さんが何軒か条件に合う物件をピックアップしてくれます。先ずはその中から、物件の下見に行ってみましょう。
物件下見時にチェックしておきたい項目は以下の通りです。
水・ニオイ
キッチン、洗面所、トイレ、シャワーなどすべての水を流してみてニオイを確認しましょう。
古い配管などですと、ニオイが付いてしまって配管洗浄などでは取れないくなっていることもあります。
その場合は、そのニオイと暮らさなければならないため、苦痛の一言です。
必ず数分流して確認しましょう。
※当然、配管洗浄でニオイが取れることもありますが、それはギャンブルです。
水漏れ
ニオイチェック時に水漏れも確認しましょう。
キッチンシンク下、洗面所下、トイレの下、ウォシュレットの周辺など水漏れがあれば事前に指摘して修理してもらいましょう。
引っ越した後から言うと、「自分で壊したんでしょ?」と対応してくれないオーナーもいます。
音(朝・夜)
早朝や深夜に物件見学に行く人はほぼいません。
これが落とし穴で、実は昼間は人が出払っていたり、他の音で聞こえなくなっている騒音などがあります。
隣人や周辺の通りの騒音などは、早朝や深夜などの静かな時ほど気になるものです。
なかなかチェックしにくいですが、部屋の中の状態だけではなく、周辺環境にも騒音という観点でチェックを入れてください。
隣人のチェックは難しいかも知れませんが、中国や韓国の方はとにかく声が大きかったりしますので、居住外国人の割合などを不動産屋さんに聞くと良いです。
周辺の道路にどれくらい車が走っているかも確認した方が良いです。
タイはまだハイブリッド車は少なく、騒音の大きな車が多いです。
家具の要不要
ムダな棚やベッド、ソファのある物件が多いです。
何軒か物件を持っていたり、倉庫があるオーナーさんであれば不要なものは回収してくれます。せっかく広い物件を選んでも、不要なものがたくさんあるともったいないので必ず伝えましょう。
引っ越し後にいうと、嫌がるオーナーが多いので何事も事前に伝えましょう。
特に契約しようかというタイミングでいうと大体のことは聞いてくれます。
食器の要不要
これも家具類と同じで、IKEAなどで買った食器を1家族分くらい用意してくれているオーナーさんが多いです。
既に自分で食器を持っている人で不要だと思えば片づけてもらった方が良いです。
無料ではなく、壊せば敷金から請求されます。
網戸
網戸のない物件が多いです。
タイは暑いので、窓を開けて過ごすことはほとんどありませんが、12~2月などの涼しいシーズンでは、良い風が入るので窓を開けたくなります。
この時に網戸がないと「蚊」や「ヤモリ」が入ってきます。
どちらも入って来て欲しくないので、入居前に「網戸付けて!」と言いましょう。
結構立派な網戸を付けてくれます。
テレビ
古いテレビが置いてある部屋もあります。
最近はテレビも安いですから、サイズなどを伝えれば希望のテレビと取り換えてくれます。
「50インチ!」とか希望を出しても付けてくれましたのでまずは言ってみましょう。
インターネット
家賃にインターネット料金も入れてくれないか交渉しましょう。
600バーツ/月くらいから契約できますが、家賃に込にしてもらえたらラッキーです。
インターネットテレビ
日本のテレビなどが見えるインターネットテレビはタイではかなり普及しています。
放映権的な話が出るとかなりグレーな様ですが利用している人は多いです。
2,000バーツ/月くらいはかかるので、これも家賃に込にしてくれないか交渉してみましょう。ダメと言われれば引き下がれば良いので、まずは言う事です。
メイドサービス
メイドサービスもタイでは一般的です。
週何日か来てもらい、炊事・洗濯・掃除となんでもやってくれます。
週3日程度で4000~5000バーツ/月が相場ですが、これも家賃に込に出来ないか交渉するべきです。
オーナーによってはお抱えのメイドさんがいて、あっさりとOKしてくれるパターンがあります。何軒も物件を持っているオーナーさんはメイドさんも掛け持ちしてくれるということです。
契約時にオーナーと確認すること
良い物件が見つかり、引っ越しの時が来て、いざ契約です。
ここで大事なのは現状の部屋の状態確認です。
床や壁のダメージ
これはかなり重要で、ダメージがある部分は写真などを撮っておきましょう。
自分がつけたものではないと証明できないと出るときに敷金から請求されます。
浴室の壁やガラスの汚れ
ガラスの水シミを気にするオーナーが多い様です。
ガラスは高いので交換となると高額請求になります。
事前に汚れがあれば写真撮影しておきましょう。
タイの水は硬水なので、水のシミがひどく付くことがあります。
付属品の数
鍵の数・クッションや枕の数・食器の数など付属品の数を数えておきましょう。
鍵などは無くすと間違いなく請求されます。
鍵穴毎交換になりますので、数千バーツは請求されます。
気を付けましょう。
まとめ
色々書きましたので最重要事項をまとめておきます。
- 引越し費用は不動産屋さん負担(日系不動産の場合)
- オーナーはタイ人が良い
- ニオイと騒音は必ずチェック
- オプションは出来る限り家賃に込にしてもらう様に交渉する
- 事前のダメージ確認は必ずする(証拠を残す)
また契約期間が終わる時期になったら物件見学しようかなと思う今日この頃。
検討中の方も良い物件見つかると良いですね。