なんで買ったのか思い出せないのですが家にあって読んでなかったので読んでみました。
おそらくマーケティングの書籍を買い集めていた時に買ったものだった…ハズ。
名前が立派な本なので、これから読んでみようかなという方の参考になれば幸いです。
- 著者:リッチシェフレン
- ページ数:215
- 第1版:2015年8月15日
読みたいところだけ読むための目次
リッチ・シェフレンって誰?
マーケティングの大家と言えばフィリップコトラー氏が出てくると思います。
私もかなりのビジネス書を読んできていますが、正直、リッチ・シェフレン氏についてはなんの知識もありませんでした。
リッチ・シェフレン氏の経歴
- ストラテジック・プロフィッツ代表
- アメリカのインターネットマーケターで権威者中の権威者と呼ばれる
- ジェイ・エイブラハムやダン・ケネディなどの伝説的なマーケターのパートナー
- グーグル・ヤフー・マイクロソフトなどへのコンサルティング多数
マーケティングの業界では有名な方なんですかね?アドバイザーとしての肩書はめちゃくちゃ立派なので私が無知なだけなのかもしれません。
さて、感想と学びといきましょう。
インターネットビジネスマニュフェストの感想
一言で言うと「かゆいところに手が届かない本」ですね。
マーケティングに精通した人ならスッと理解できるのかもしれないが、コレでマーケティングを学ぼうというのには無理があります。
実績はスゴイので、コレは実績が出てるからスゴイ考え方なんだという伝え方なんですが、やはり理論に裏付けされた内容ではないと万人の心には響かなそうです。
ピータードラッカー氏は日本では超人気ですが、海外の経営学者には全く研究されていないのとなんだか似ている気がします。
どちらもメンター的には超優秀なんでしょうが経営理論の裏付けが薄いのが理由なのかなと思います。
また、リッチ・シェフレン氏のただの自慢とも受け取れる輝かしい実績の話がたくさん入って来て、内容が頭に残りにくい。
リッチ・シェフレンさんってスゴイ人なんだ!って事を刷り込んでいく感じ。
・・・刷り込まれていくというのが正しいかもしれない。
ただ、全く学びがないわけではないので簡単にまとめておきます。
インターネットビジネスマニュフェストからの学び
チャンス追求型は×、戦略型は◎
簡単にいうと、描いたゴールに向かって戦略的に動かないとダメだということです。
演繹的よりも帰納的が良いとも言えるかもしれません。
目の前のチャンスを積み重ねていくよりも、ゴールにたどり着くために何が必要かを考えるのが大切だということです。
欲しい年収イメージをゴールに設定する
これは具体的でおもしろいなと思いました。
一日で働ける時間から、時給や分給を計算してみると自分がどれくらいクリエイティブに時間を過ごさないといけないかが分かります。
まぁこれも分かるだけで具体的なアクションは自分で考えないといけないんですが、理想と現実のギャップが可視化されるだけでも良いことです。
ビジネスを選ぶのは誰と結婚するかと同じ
結婚願望の強い人と結婚するわけじゃない=ニーズがあるから開業するということはダメだ
つまり、それは戦略に基づいたビジネス選択ではなく、チャンスに飛びついたビジネス選択だからダメだといっているわけです。
確かに、「めっちゃ結婚願望高そうな人だったから結婚しました!」っておもしろすぎる話は聞いたことがないですが・・・
ビジネスチャンスに飛びつくのは本当に悪い事なのか?は言い切れないですよね。
チャンスは突然やってくるから、日々努力して準備しておくというのも当然正しいことだと思います。
ニッチ市場は更に細分化される
これはいわゆるロングテールマーケティングの話だと思いました。
Googleの求めているAuthorityもそうですが、専門化が進めば進むほど、マニアックな話になってきます。
マニアックな領域は確かに専門性が高く、興味のある人にとってはとても参考になりますが、マニアック領域に入ると、そもそも興味のある人自体が極小人数となり、小さいマーケットになります。
小さいマーケットでは得られる利益も非常に少ないので、個人ではなく、いろいろな専門家と提携するネットワークを作ることが大事ですよと解釈しました。
確かにそうなんですが、このネットワーク構築というのが難しいんですよね。
信頼できるネットワーク。
これが出来るのは自分がある程度、他の人よりも専門性が高い分野を持っているからこそできるのではないでしょうか。
卵が先か鶏が先か・・・的な。
逆に考えると、ネットワークを作れる様な、拡張性を考えた分野の専門知識をつけることがビジネスには必要だとも言えますね。
まぁコレも非常に一般的な考え方の様な気もしますが、「ネットワークを作れる分野」ということがポイントなんですねきっと。
利益の20%は80%の顧客から
有名なパレートの法則ですね。
ブログを書いているとブログも同じだな~と思うんですが、20%の記事が80%のアクセスを稼いでいる的な話ですね。
まとめ
215ページなのでサラッと読めますが、マーケティングの知識がスッと入ってくる感じの書き方ではないので、そこは期待しない方が良いです。
上記の学びの詳細に興味があれば読んでも良いですね。
リッチ・シェフレン氏も中谷佳正氏もたぶん凄い人なんだと思うのですが、なんか紹介文が胡散臭いというのは感じる人も多いと思います。
私の友人の中にも「巻末の著者紹介で、超すごい肩書ばかり載せている本は読まない」と決めている人もいるくらいなので、過剰な売り込みは逆に読者を遠ざけるのかなと。
あ、もしかしたらこの過剰な売り込み感で、すでに彼らのマーケティングにおける顧客のフィルタリングが始まっているのかもしれません。
この売り込み感に対する嫌悪感を乗り越えて更にアプローチしてくる人材が本物の顧客になりうると・・・・
だったら凄いけど。
↓この書評読んだら買う人いないかもしれませんが・・・