中小企業診断士に合格するには大体1000時間以上の勉強が必要と言われており、3次試験までの試験を突破しなくてはなりません。
実際に3次試験までを突破すれば中小企業診断士試験は合格したことになります。
でも、これだけだと中小企業診断士として登録することができないんです。
中小企業診断士登録には、実務経験が必要なんです。
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実務補修とは?
中小企業診断士第2次試験に合格後、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、診断実務に15日以上従事することにより、中小企業診断士としての登録を行うことができます。
というのが、登録の要件、つまり登録するために必要なことです。
コースには2パターンあります。
- 15日連続コース
- 5日×3回コース
多くの人は15日連続コースで一気に実務補修を終わらせてさっさと登録します。
僕も当然そのパターンでした。
実務補修の難点
お金がかかる
実務補修には大体15万円かかります。
受験費用よりも高いです。
実務補修は、実際の中小企業診断士の先生方のクライアント訪問に同行して、クライアントへのコンサルティングをしますので先生方や中小企業診断士協会のコストが発生するのでしょう。
合格するまで知らない人が多いので、「15万円もするの!?」と驚く人が多いです。
でも1000時間も勉強してきて15万円をケチる人もいないですよね。
若干、足元見てる価格設定なのは否めないと思います。
平日も実務補修がある
実務補修のスケジュールを見てもらうと分かるんですが、ガッツリ平日も日程に入ってます。
そして、中小企業診断士を受験しているのはほとんどが社会人で会社に属している人です。
最初から、「診断士として独立するから脱サラ済みです!」なんて人は1%もいないでしょう。
つまり、木曜日とか金曜日とかガッツリ会社を休まないといけないんです。
土日お休みの会社でも、7日間は平日が絡むので休暇を取ることになります。
これが休み難くて困りました。
特に月曜日が3回くらい絡むのがキツイです。
月曜日って結構大事なミーティングがあるじゃないですか?
これを休暇にするという。
会社の心配がない人でも土日は何回も潰れますから家族からのブーイングも困る所。
まあ、受験勉強のためにかなりプライベートを削る人が多いでしょうから、家族の理解は深めだとは思いますが。
とにかく、社会人に全然優しくないスケジュールで実務補修はガッツリ計画されてますので合格後は覚悟して有休取得しましょう。
もう少しこの辺りは考慮してもらいたいですよね。
維持コストはかかるのか?
実務補修で登録してしまえば何もしなければ維持コストはかかりません。
ただし、中小企業診断士は5年に1回資格の更新が必要で、実務補修と同じ様なコンサル業務を実際にしたという証明と知識の更新のためのセミナー受講が必要になります。
実務従事
5年で30ポイント(30日以上)必要です。
自分の会社でコネクションのある方は問題ありませんが、個人でコンサル先を下がすのは大変です。
※大手企業ですと、取引先に中小企業がたくさんありますので、購買課などのコネクションで診断業務をさせていただく事は良くあります。先ずは確認してみるのが良いと思います。
こんなとき、中小企業診断士協会に登録してあれば、色々な業種の研究会があり、その研究会を運営している年長者の方々のコネクションでコンサル先が見つかります。
合同でコンサルさせてもらうことも多々あります。
そして、この中小企業診断士協会の年会費が5万円なんです。
最初、めっちゃ高い維持費だなと思ったんですが、診断士としての仕事の斡旋や研究会での新しい出会い含めてフル活用すれば十分コスパ高いのかなと思ってます。
理論更新研修
5年で5回以上
こちらはセミナーを受講すればOKです。
代替6000円/回の費用が掛かります。
つまり、中小企業診断士協会に入る前提であれば年間56000円ほどの維持費がかかります。
意外と高いですね。
まとめ
- 実務補修のコストは15万円
- 実務補修の日数は15日間
- 中小企業診断士協会年会費は5万円
- 理論政策研修費は6千円/回
僕の場合、完全独学での合格だったので合格後の費用に結構驚きました。
完全独学だと5万円くらいしか使いませんでしたからね。
合格後の費用や研修期間もしっかりと視野にいれて資格選びをしましょう。
ま、普通は合格後の心配など合格するまで真剣に心配する人は少ないと思いますが。
捕らぬ狸の皮算用という感じですが念のため覚えておきましょう。